イ・スマン、A2Oエンターテインメントで歌謡界復帰を試みる...
ハイブとの「競業禁止契約」論争
SMエンターテインメントの元総括プロデューサーであるイ・スマン氏がA2Oエンターテインメントを通じて歌謡界への復帰を試みたことにより、昨年ハイブと締結した「競業禁止契約」が新たな争点として浮上している。
イ氏は昨年2月にハイブにSMの株式を売却し、「3年間国内でのプロデュース禁止」に合意した。
この契約により、2026年初頭までイ氏の国内での音楽プロデュース活動は制限される。
しかし、A2Oエンターテインメントが25日、SNSチャンネルを通じて「A2Oルーキーズ」の練習生動画を公開し、「Produced by S.M.Lee」という表記が含まれていたことで契約違反の可能性が取り沙汰されている。
業界の情報筋によると、イ氏側はA2Oを通じた新人デビューが競業禁止契約とは無関係であるとの立場を示している。
A2Oはシンガポールに本社を構え、アメリカ、日本、中国に支社を運営するグローバル企業であることが根拠となっている。
A2Oは海外の本社と支社を通じて多国籍アイドルの育成を計画していると伝えられている。
実際に公開された映像には「ルーキーズ LTB」や「ルーキーズ HTG」といったグループ名と共に、多くの外国人練習生が確認された。
エンターテインメント業界関係者は今回の状況について様々な意見を述べている。
ある関係者は「競業禁止契約の解釈と適用範囲が争点になる可能性がある」とし、「グローバルなエンターテインメント市場において国内と海外の境界をどのように区別するかが鍵となる」と分析している。
法律専門家は今回の件について慎重なアプローチを勧めている。
ある法律関係者は「競業禁止契約の地域的範囲と実質的な影響力を総合的に検討する必要がある」と述べ、「グローバル市場での活動が国内市場に与える影響も考慮すべきだ」と説明している。
イ・スマン氏のA2Oエンターテインメントを通じた活動が今後どのように展開されるのか、そしてこれが国内エンターテインメント産業にどのような影響を与えるのか、業界の関心が集中している。
特にK-POPがグローバル市場でさらに大きな影響力を発揮している現状において、イ氏の新たな挑戦がもたらす変化への期待と懸念が入り混じっている。
業界ではこの件がK-POPのグローバル化と国内エンターテインメント産業の境界、そして関連法的規制に対する新たな議論を引き起こすと予想されている。
一方、A2Oエンターテインメントの今後の動きと共に、ハイブの対応にも注目が集まっている。
契約違反の判断が必要な場合、国内エンターテインメント産業に大きな波紋をもたらす可能性がある。