ジェシ、ファン暴行事件で被告人として警察の取り調べを受ける
歌手のジェシがファン暴行事件に関して被告人として警察の取り調べを受けた。
これは先月29日にソウル江南区で発生したファン暴行事件の後続措置であり、ジェシの対応方法に対する論争が続いている。
ソウル江南警察署は16日、ジェシを被告人として召喚し、取り調べを行った。
ジェシはこの日午後10時5分頃、江南警察署に出頭し「殴った人を早く見つけて、罰を受けてほしい」と述べた。また「その日加害者とは初めて会った。被害者にはとても申し訳ない」とし、加害者との関係を否定した。
事件の概要は以下の通り。
先月29日未明、ソウル江南区狎鴎亭洞で、あるファンがジェシに写真撮影を求めたところ、ジェシの同行者と見られる男性A氏に暴行を受けた。
ジェシは当初、暴行を止めようとしたが、その後現場を離れたとされている。
JTBC『事件班長』を通じて公開されたCCTV映像によると、ジェシの一行は初めは暴行を止めようとしていたが、その後ジェシを含む一行は現場を離れた。
被害者は18歳の未成年者で、「人が殴られているのに、巻き込まれたくないから逃げたのか分からないが、とても失望した」と心情を語った。
この事件により、暴行容疑で指摘された男性だけでなく、ジェシやプロデューサー、そのほか同行者ら4人が被害者から暴行などの容疑で告訴され、立件された。
警察は先立って11日、事件当時現場にいたプロデューサーも被告人として取り調べを行った。
ジェシは論争が広がった後、12日に自身のSNSを通じて「当時、突然の状況に非常に驚いてファンに細やかな配慮ができなかった」と謝罪の意を伝えた。
また「加害者が適切な処罰を受けられるように努めている」と明らかにしたが、最終的に警察の取り調べを受けることとなった。
今回の事件についてエンターテインメント業界の関係者たちは様々な意見を述べている。
ある関係者は「芸能人のプライバシー保護とファンサービスのバランスを取ることが重要だ」とし、「今回の事件を契機に、芸能人とファンの健全な関係設定についての議論が必要だ」と評価した。
また別の専門家は「芸能人の社会的責任と影響力を考慮すると、このような状況での適切な対処法についての教育が必要だ」と指摘した。
ファンの反応も分かれている。
一部のファンはジェシの説明を受け入れているが、他のファンは失望を表明している。ソーシャルメディアでは「芸能人も人間だから驚くことはある」という意見と、「ファンを守れなかったことが問題だ」という意見が対立している。
今回の事件は、芸能人とファンの関係、そして芸能人の社会的責任についての議論を巻き起こしている。
警察の捜査結果によって、ジェシや関係者の法的責任が明らかになる見込みであり、この事件が芸能界にどのような影響を与えるのかが注目されている。