MADEINのガウン、衝撃の脱退発表...
事務所代表のセクハラ疑惑が引き金となり、アイドル業界で「#MeToo」再燃
新人ガールズグループMADEINのメンバー、ガウンがデビューからわずか3か月でグループを脱退しました。
29日、143エンターテインメントは公式声明で「個人的な事情」を理由に挙げましたが、同時に浮上した事務所代表のセクハラ疑惑が業界全体に波紋を広げています。
ガウン脱退の背景とセクハラ疑惑の実態
MADEINは7人組のグループで、昨年9月にデビューしたばかりのK-POP第4世代の期待の星として注目されていました。
しかし、JTBCの報道番組「スポットライト」で暴露された事務所代表のセクハラ疑惑がグループの未来に暗い影を落としています。
公開された録音には、代表がホテルで2時間にわたり継続的なセクハラを行おうとしたショッキングな内容が含まれていました。
エンターテインメント法の専門家であるキム・ジンホ弁護士は、「アイドル業界では事務所と練習生の間に権力の不均衡が存在しており、これが潜在的な性的暴力のリスク要因になり得る」と指摘しています。
K-POP業界の構造的な問題点
韓国エンターテインメント産業研究所のパク・ミンヨン研究員は「新人ガールズグループの場合、デビュー初期の不安定な立場により不当な扱いを受けやすい」とし、「特に小規模な事務所では管理システムが未整備である場合が多く、こうした事件が再発するリスクが高い」と分析しています。
被害者の保護と予防対策
韓国女性政策研究院の最新報告書によれば、芸能人によるセクハラ被害報告の80%がデビュー3年以内に集中していることが明らかになっています。
これは業界の構造的な改善が急務であることを示唆しています。
女性人権団体の関係者は「被害者が実名で被害を告発するには相当な勇気が必要だ」と述べ、「匿名通報システムの構築と加害者への厳しい処罰が徹底されるべきだ」と強調しました。
MADEINの今後の活動
ガウンの脱退後、MADEINはマシロ、ミユ、スヘ、イェソ、セリナ、ナゴミの6人組で活動を継続する予定です。
業界専門家は「メンバーの脱退によるグループイメージへの打撃は避けられないが、この危機を転機とすることが重要だ」とアドバイスしています。
韓国芸能制作協会は「今回の事件をきっかけに、業界全体での自浄努力が必要だ」と述べ、「芸能人の権利保護のためのガイドラインを再整備する計画だ」と明らかにしました。
業界全体への広範な影響
アイドル業界の専門家たちは、今回の事件が個人の逸脱ではなく、業界全体の構造的な問題を浮き彫りにしていると見ています。
特に新人アイドルを保護するための対策が急務であるという点で意見が一致しています。
法曹界では「芸能事務所による権力乱用を防ぐための法的制度の補完が必要だ」とし、「セクハラ事件に対する厳格な処罰と被害者を支援する実質的な体制が整備されるべきだ」と強調しています。
今回の事件は、K-POP業界の成長の裏に潜む暗い現実を再び浮き彫りにしました。
今後、業界の制度的な改善とともに、アイドル保護のための具体的な対策が求められる時期に来ています。