1. アルバム情報:「DESIRE : UNLEASH」概要
まず、ENHYPENの6枚目となるミニアルバム「DESIRE : UNLEASH」の基本情報から見ていきましょう。発売日は2025年6月5日(木)午後1時(韓国時間基準)に決定しています。これは、ファンにとって待ち遠しい日付ですね!
アルバムの形態も多様で、スタンダードバージョンとして「MAKE Ver.」「YOU Ver.」「MINE Ver.」の3種類が用意されています。さらに、メンバー別の個人カバーで構成されたENGENEバージョンや、デジタルプラットフォームを基盤としたWeverse Albumsバージョンも発売され、コレクション欲を刺激しますね。
構成品も豪華です。各バージョンには、フォトブック(MAKE Ver.は80ページ、YOU/MINE Ver.は72ページ)、CD、フォトカード、ステッカー、シールセット、ミニフォトピース、ポスターなどが含まれる予定です。さらに、初回限定特典としてインスタントフォトがランダムで封入されるとのことで、これも見逃せません。予約販売は4月25日からすでに開始されており、発売日への期待が高まります。発売当日の夜には、オンライン・オフラインでのファンショーケースも開催される予定で、新曲の初披露が待ち遠しいです。
2. コンセプトとサウンド予測:抑圧された欲望

今回のアルバムの核心となるテーマは、ズバリ
「欲望」。「愛するあなたに感じる欲望をENHYPENならではの感情で伝える物語」、あるいは「これまで抑えてきた欲望の表出」と説明されています。コーチェラのステージでサプライズ公開された
「CAN'T TOUCH YOU, BUT I'M GONNA MAKE YOU MINE」という挑発的なフレーズは、このテーマを強烈に印象付けました。
これまでに公開されたビジュアル要素も、このダークで強烈なテーマを示唆しています。アルバム名の間に黒いグラフィックが広がるロゴアニメーションや、「MAKE YOU MINE」という赤い文字がうごめくムービングポスターは、視覚的なインパクトを与えます。最初のコンセプトフォト「001 ver.」は、白黒のイメージや実験室のような背景から、デビュー初期の「Given-Taken」や「DARK BLOOD」を彷彿とさせるとファンは推測しています。血痕や有機的なグラフィックは、ヴァンパイア叙事の深化や、制御不能な欲望の表現を暗示しているのかもしれません。これらの曖昧ながらも刺激的なティーザーは、ファンの想像力をかき立て、カムバックへの期待感を高める効果的な戦略と言えるでしょう。
音楽スタイルについては、この「欲望」というテーマとダークなビジュアルから、より成熟し強烈なサウンドへの回帰が予想されます。ENHYPENはデビュー以来、多様なジャンルを消化してきましたが、特に「Bite Me」や「Chaconne」で見せたような、魅惑的でダークな雰囲気がさらに深まるのではないかと、ファンの間では期待されています。メンバーのヒスンが新アルバムを「辛い(spicy)」と表現したことも、その期待を後押ししていますね。具体的なジャンルはまだ不明ですが、ENHYPENならではの物語性とパフォーマンスが融合した、完成度の高い音楽が届けられることは間違いないでしょう。
3. 叙事の拡張:ROMANCEからDESIREへ

ENHYPENの魅力の一つは、アルバムを通じて繋がっていく壮大な物語、通称
ENHYPEN世界観(ECU)です。彼らのディスコグラフィーは、単なる楽曲集ではなく、有機的に連結された物語を紡いできました。
これまでの主な流れを振り返ってみましょう。
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「BORDER」シリーズ:「I-LAND」を経て異なる世界の少年たちが境界を越えて繋がり、華やかだが異質な世界(カーニバル)に直面。
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「DIMENSION」シリーズ:多次元世界でのジレンマと答えの探求。
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「MANIFESTO : DAY 1」:自らの意志を世界に宣言。
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「BLOOD」シリーズ:運命共同体としての血の繋がり(DARK BLOOD, ORANGE BLOOD)。
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「ROMANCE : UNTOLD」:「君」との完全な愛の物語。
この一連の流れは、グループ名が示す「連結(hyphen)」というテーマと深く結びついています。
そして今回の「DESIRE : UNLEASH」は、「ROMANCE」シリーズで描かれた「愛」の物語の、その先にある感情、すなわち「抑圧された欲望」に焦点を当てると考えられます。愛する対象への渇望、あるいはそれによって引き起こされる制御不能な衝動。これは、「ROMANCE : UNTOLD」のトレーラーで示唆された悲劇的な出来事の後の感情的な変化と繋がる、というファンの推測とも一致しますね。
特に、ENHYPENの物語の根底にある「ヴァンパイア」というファンタジー設定は、「欲望」というテーマをよりドラマティックに描くための効果的な装置となり得ます。制御できない本能、怪物としての自己認識への苦悩など、ヴァンパイア叙事のダークな側面が探求され、これまで以上に成熟し、深みを増した物語が展開されるのではないかと期待されています。ENHYPENにとって、この物語性は単なるコンセプトではなく、グループのアイデンティティそのものであり、ファンとの重要なコミュニケーションツールなのです。だからこそ、新しいアルバムが既存の物語をどう継承し、発展させるのか、ファンの関心は非常に高いのです。
4. 爆発的モメンタム:コーチェラ成功の勢い

今回の「DESIRE : UNLEASH」カムバックは、ENHYPENがかつてないほどの追い風を受けている中で行われます。その最大の要因は、やはり成功裏に終えた
コーチェラ・デビューでしょう。2025年4月12日と19日、彼らはコーチェラのサハラステージで約45分間にわたり、ライブバンドと共に13曲ものパフォーマンスを披露。その圧倒的なステージと安定したライブ実力は、現地の観客はもちろん、世界中のメディアからも絶賛されました。
「Blockbuster」から「Blessed-Cursed」、「Future Perfect (Pass the MIC)」、「Bite Me」、そしてEDMバージョンで披露された「Drunk-Dazed」まで、ヒット曲の連続で会場の熱気は最高潮に達しました。プラダが特別に制作したカスタムデニム衣装も大きな話題となりましたね。ビルボードは「歴史を作った」、フォーブスは「グローバル舞台での存在感を新たなレベルに引き上げた」と称賛。公演直後には「#ENCHELLA」のハッシュタグがX(旧ツイッター)で世界トレンド1位を獲得し、コーチェラ期間中に5番目に多く言及されたアーティストとして記録されるなど、その反響は絶大でした。この熱狂は、Google検索量の約2倍増加やSpotifyストリーミング数の約20%増加といった具体的な数字にも表れています。特に2週目の公演で見せたエネルギッシュで自信に満ちた姿は、ファンに強烈な印象を残しました。
5. 記録更新なるか?商業的成果と期待

コーチェラでの成功は、ENHYPENが近年築き上げてきた目覚ましい商業的成果に、さらなる勢いを加えています。その代表例が、2024年7月にリリースされた2ndフルアルバム
「ROMANCE : UNTOLD」です。このアルバムは、2025年2月までに累計販売枚数
300万枚を突破し、グループ初の
「トリプルミリオンセラー」という快挙を達成しました。発売初週だけで234万枚以上を売り上げ(初動)、ビルボード200でグループ最高の2位を記録。さらに、2024年のアメリカ国内での実物CD販売量では36万3千枚で年間3位に入るなど、グローバル市場での圧倒的な影響力を見せつけました。
続くリパッケージアルバム「ROMANCE : UNTOLD -daydream-」(2024年11月発売)も、初動販売量147万枚以上を記録し、歴代K-POPリパッケージアルバムの初動記録を更新。ビルボードが選ぶ「2024年最高のK-POPアルバム25選」にも選出されました。2024年だけで見ても、ENHYPENのアルバム総販売量は545万枚を超え、K-POPアーティストの中で3番目に高い数字を記録。これは、彼らが持つ強力なファンダム規模とアルバムパワーを明確に示しています。
このように、コーチェラでの成功と直近のアルバムの大ヒットは、ニューアルバム「DESIRE : UNLEASH」への期待感をかつてなく高めています。コーチェラ直後にアルバム名をサプライズ公開し、すぐに予約販売を開始したという迅速な動きは、コーチェラで得た注目度をカムバックの推進力に変えようとする所属事務所BELIFT LABとHYBEの戦略が見て取れます。実際にコーチェラ後にストリーミング数や検索数が増加したことからも、この戦略は功を奏しているようです。
「トリプルミリオンセラー」や「リパッケージ初動新記録」といった輝かしい実績は、ENHYPENを名実ともにK-POPの最上位アーティストの仲間入りさせました。これは新作への期待を高めると同時に、前作を超える成果を出さなければならないというプレッシャーにもなり得ます。熾烈な競争が続くK-POP市場でトップクラスの成績を維持・拡大していくことは、彼らにとって重要な挑戦となるでしょう。
6. ファンの熱狂と市場の視線

コーチェラでの成功、記録的なセールス、そして「欲望」という魅惑的なテーマ。これら全てが組み合わさり、ENHYPENのニューアルバム「DESIRE : UNLEASH」に向けられるファンと市場の期待は、今、最高潮に達しています。
ファンコミュニティ、特に海外のRedditなどでは、すでに活発な議論が交わされています。主な反応や期待をまとめると、以下のようになります。
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コンセプト予測:公開されたティーザーから、「DARK BLOOD」やデビュー初期を彷彿とさせる、ダークで成熟したヴァンパイアコンセプトへの期待が高い。「欲望」というキーワードから、制御不能な本能や内面の葛藤を描く物語を予想する声が多い。
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音楽的期待:ユニット曲やメンバーの自作曲、振付への参加を望む声。また、ENHYPEN特有のナレーション曲の復活を期待する意見もある。
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熱い反応:特に新規ファンからの期待感が大きく、新しいコンテンツ公開への熱意が高い。一方で、過去のコンセプト(ダーク系 vs 明るい系)の好みの違いに関する議論や、それがファン活動に与える影響への懸念も一部で見られる。
市場も、ENHYPENがこれまでに証明してきた強力なアルバム販売力と、コーチェラを通じてさらに高まったグローバルな認知度を考慮し、「DESIRE : UNLEASH」が再び大きな商業的成功を収めると予測しています。新たなアルバム販売記録の更新や、主要なグローバルチャートでの好成績への期待は非常に高いです。
結局のところ、ファンと市場が最も注目しているのは、まだベールに包まれているタイトル曲をはじめとするアルバム全体の音楽性、強烈さが予想されるパフォーマンス、そして「DESIRE : UNLEASH」がENHYPENの世界観の中でどのような新しい物語を紡ぎ出すのか、という点でしょう。ファンの活発な推測や議論は、カムバック前の雰囲気を盛り上げる重要な要素であり、BELIFT LABが意図的に情報を小出しにする戦略は、ファンの参加を促し、期待感を最大限に高める巧妙なマーケティングと言えます。