NewJeansの所属事務所ADORのミン・ヒジン代表と親会社HYBEとの間の対立が法的な争いに発展する兆しがあります。
HYBEはミン代表が「経営権奪取の試み」を行ったとして監査を開始した一方で、ミン代表側はHYBEのグループILLITがNewJeansを模倣したと主張して対抗しています。
以前、HYBEはミン代表と役員A氏に対して監査権を発動しました。HYBEはミン代表らがHYBEからADORの経営権を奪取して独立しようとする動きをしていたと見ています。
ADORはHYBEが80%、ミン代表ら現経営陣が20%の株を持っているが、ADORの経営陣がHYBEの株をミン代表らに好意的な投資家に売却することで経営権を確保しようとしている状況が捉えられたとのことです。
1月には、HYBEの財務チームにいたA氏がADORの副代表に転職し、その際にADORの経営権を確保するための各種財務情報や契約情報を事前に持ち出したとHYBEは把握しています。
また、HYBEはミン代表らが経営権を確保するために、各種プライベートエクイティファンド、ベンチャーキャピタル、法律事務所などの関係者から売却構造に関する助言を受けた内容も確保したと伝えられています。
これに関連して、ADOR側は「ILLITがNewJeansを模倣した問題を提起すると、解雇手続きの通知を受けた」と主張して反論しました。ILLITは、HYBEのレーベルの一つであるBELIFT LABを通じて今年3月にデビューした女性5人組のアイドルグループです。ILLITの音源公開時には、5人組の構成やミュージックビデオの一部のシーンが NewJeansと似ているとの指摘があったが、これをHYBEに正式に問題提起すると、HYBE側は逆に「経営権奪取の疑い」を提起してミン代表を攻撃しているとの主張です。
また、ADOR側はこの日公式見解を発表し、「ADORおよび所属アーティストであるNewJeansが達成した文化的成果が、皮肉にもHYBEによって最も深刻に侵害されています」と述べ、「ILLITは、ヘアスタイル、メイクアップ、衣装、振り付け、写
真、映像、イベント出演などエンターテインメント活動のすべての領域でNewJeansを模倣しています」と主張しました。
続けて、「HYBEのパン・シヒョク会長がILLITのデビューアルバムのプロデュースを行いました。ILLITのNewJeans模倣はBELIFT LABというレーベルだけの問題ではなく、HYBEが関与しています。K-ポップをリードする企業であるHYBEが短期的な
利益に目がくらみ、成功した文化コンテンツを何のためらいもなく模倣し、新しさを見せるどころか陳腐さを生み出しています」と述べ、「マルチレーベルは、各レーベルが独立して自分のやりたい音楽をすることができるようにするための体制であり、系列レーベルが他のレーベルが達成した文化的成果を模倣するための免罪符を与える体制では決してありません」としました。
さらに、「所属アーティストであるNewJeansの文化的成果を守るための正当な抗議がどうしてADORの利益を害することになり、どうしてADORの経営権を奪う行為になることができるのか、常識的には全く理解できない何らかの意図があると見られます」と反論しました。