ADOR社長のミン・ヒジン、HYBEにオリーブの枝を差し伸べ、全員のための建設的な方向性を提案
ミン・ヒジン氏(ADOR代表)は31日、ソウル中区のプレスセンターで記者会見を開き、HYBEに和解の手を差し伸べ、関係者全員のための建設的な方向性を提案した。
初めての記者会見とは異なり、今回は冷静だった。冒頭で「本当に感謝している方々がたくさんいる。応援してくれた方々のおかげで力になった」と一時涙ぐんだ程度だった。
ミン・ヒジン氏は、HYBEの議決権行使禁止仮処分が認められたことについて、「個人的に大きな負担が軽くなった気がする」とし、「個人的な汚名が晴れた」と述べた。
彼女は続けて「東京ドーム公演、来年のワールドツアー、年末アルバムなどの計画が1ヶ月以上にわたる争いで混乱してしまった」とし、「誰のために、どんな目的で(このビジョンが)挫折しなければならないのか、正直よくわからない」と訴えた。
ミン・ヒジン氏はHYBEに向けて、「ニュージーンズと私が計画してきたことを誠実に問題なく実行してほしい」とし、「妥協点をうまく見つけてほしい」と述べた。
また、「争っていても、誰のための争いなのか、何を得るためのものなのかわからない。誰かを非難したり中傷したりすることにうんざりしている。皆がうんざりしている」と述べた。
彼女は「裁判所も私がADORに対して背任行為をしていないと判断した」とし、「私たちは建設的に、健康的に議論する必要があると考えている。皆の利益のために動こう」と強調した。
「HYBEに対する裏切り行為である可能性がある」という判決文の一節についてどう思うかと尋ねられると、ミン・ヒジン氏は「これは相手方(HYBE)の主張(背任行為)を排除するための表現だ」と説明した。
また、「裏切りと背任というのは、因果関係があまりない」とし、「経営者は数字で証明しなければならない。トップボーイバンドが5〜7年で達成した成果をADORは2年で達成した。これが裏切りか?」と反問した。
ミン・ヒジン氏はADORの代表としてニュージーンズと共に働きたいという意向を改めて示し、「ニュージーンズと一緒に計画したことをずっと続けていきたい」と述べ、「誰にとっても損にはならないことではないか」と問いかけた。
彼女は「感情的には、私も傷ついたし、彼ら(HYBE)も傷ついた。お互いに傷ついた状況だ」とし、「もううんざりするほど争った。これで終わりにしよう。皆のための新しい章に進もうと思う」と付け加えた。
論争の的となった複数のカカオトークメッセージについては言葉を控えた。HYBEレーベル内の他のアイドルたちを非難し、ニュージーンズのメンバーに言及する内容だ。
ミン・ヒジン氏は「3年前のカカオトークだ。私がそんなことを言ったかどうかも覚えていない。争点ではない」とし、「気になることがあっても言及しないでほしい。大人が我慢しなければならない。アーティストを保護する必要がある」と述べた。
彼女の法的代理人も複数のカカオトークメッセージについて「すべて違法に抽出されたものだ」とし、「監査の理由がまったくなかったことが確認された。使用しないでほしい」と求めた。
しかし、代表取締役の地位が不確実である点については懸念を示した。法的代理人は「ミン・ヒジン代表が依然として解任される可能性がある状況」とし、「取締役たちの決議があれば可能だ」と述べた。
30日、ミン・ヒジン側の人事2名が解任された。代わりにHYBE側の人事3名が新たに取締役会を構成した。「各取締役が取締役会を召集でき、ミン・ヒジン解任を要求することもできる」と懸念を示した。